超音波(エコー)について

超音波(エコー)

超音波とは、人の耳では聴き取れないレベルの高周波のことをいいます。この超音波を発生することができる専門の機器を使用した検査のことを「超音波検査(エコー検査)」と呼んでいます。具体的には、検査したい部位に向かって超音波を発信し、これが返ってきた反射波を受信します。このデータを電気信号に変換して解析することで、調べたい部位が画像化されます。なお、検査する部位によって、関節超音波検査(関節エコー)、頸動脈超音波検査(頸動脈エコー)、心臓超音波検査(心エコー)、腹部超音波検査(腹部エコー)などがあります。

エコー検査を行うときには、調べたい部位にゼリーを塗布し、その上からプローブを走らせていきます。このプローブから超音波を発信させ、反射波をキャッチすることでリアルタイムに関節部や血流などの様子を把握することができます。この検査はX線撮影とは異なり、放射線被ばくをすることがありません。そのため、妊娠している女性でも安心して検査を受けることができます。

関節エコー

関節エコー検査は、関節部の状態を確認する目的で行われます。例えば関節リウマチの患者様は、滑膜の炎症が起こっていることが多いので、関節エコーによって直接観察します。X線撮影によって関節の障害を確認するだけでなく、関節エコーも追加することにより、様々な病気の診断に役立てることができます。当院では、血液検査やX線検査に加えて、エコー検査も実施し、その結果をもとに治療を進めていきます。

このような患者様に対して行われます

  • 膝関節の辺りが腫れている
  • 肩をうまく動かせない
  • 背中が痛い
  • 指の付け根が腫れあがっている
  • 関節付近が変形している
  • 関節リウマチの症状がみられる

など